バイオ医薬品とは

バイオ医薬品とは、生物の持っている機能を応用して、
遺伝子を組み替えたり、微生物や動物細胞に培養させて作る
タンパク質を有効成分とした高分子の医薬品

バイオ医薬品による治療の例

糖尿病治療
インスリン不足を補う様々なインスリン製剤など
貧血治療
腎性貧血の患者さんに赤血球の産生を促すエリスロポエチン製剤など
がん治療
がん細胞の表面に作用して増殖を抑える様々な製剤など
関節リウマチ治療
リウマチにより炎症を引き起こす物質の作用を抑える様々な製剤など

最近では、リウマチなどの自己免疫疾患やガンに対する抗体医薬品も多く開発されています。
またバイオ医薬品は、これまで治療薬のなかった病気や、従来の医薬品では十分な治療を行うことが出来なかった病気への効果が期待されています。

バイオ医薬品の特徴

医薬品の大部分は、化学合成によって製造された低分子医薬品です。
一方で、バイオ医薬品は、かなり分子量が大きく複雑な構造をもちます。

また、バイオ医薬品は、生物を用いて作られるため、
工程でのわずかな変化によって最終産物が変わってしまうことがあり、
製法の確立には高い技術とコストが必要です。

バイオ医薬品は80年代から開発されてきましたが、
最近の技術の進歩により新薬開発が加速しており、
現在、多数のバイオ医薬品が、売上品目の上位を占めています

低分子医薬品の違い

低分子医薬品は多くが分子量500以下ですが、
バイオ医薬品の中の抗体医薬品は分子量が15万にもなり、
非常に大きく複雑な構造を持ちます。

また、低分子医薬品は化学合成で作られるのに対し
バイオ医薬品は、微生物や細胞を用いて生成され
製造工程は大きく異なります。

バイオ医薬品は、経口投与すると消化酵素に
分解されてしまう為に主に注射剤です。

低分子医薬品

低分子医薬品
分子量
小さい(多くは500以下)
構造
安定した化学構造
製造方法
化学合成
製造・開発費
低い
剤形
錠剤だけでなく多様

バイオ医薬品

バイオ医薬品
分子量
非常に大きい(数千~約15万)
構造
複雑で不均一性がある
製造方法
細胞や微生物を用いて生産
製造・開発費
非常に高い
剤形
主に注射剤

バイオ医薬品の今後

バイオ医薬品は、遺伝子組換え、細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して
開発製造される医薬品で、少ない副作用で高い薬効が期待できるほか、
幅広い病気に適用できるなど多くの利点を備えています。

バイオ医薬品は、低分子医薬品では満たされなかったニーズを満たす、
新時代の医薬品として期待されており、
これまで治療薬のなかった病気や、
従来の医薬品では十分な治療を行うことの出来なかった病気への
効果が期待されています。

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